年代
- 1950年代から1970年代初頭
代表事件
- ダートマス会議(1956年): 人工知能という用語が初めて使われ、AIの研究が正式に始まるきっかけとなった。
- エルゴライザー・プロジェクト(1950年代): 世界初のチェスプログラムの開発。
- ジョセフ・ワイゼンバウムのELIZA(1966年): 初期の自然言語処理プログラムで、簡単な会話をすることができた。
推論と探索
- シンボリック推論: この時代のAIは、問題を解決するために論理的な推論を用いることが多かった。シンボリックAIは、情報を記号として扱い、ルールベースの推論を行った。
- 探索アルゴリズム: 問題解決のために様々な探索アルゴリズムが開発された。これらは、最適な解や効率的な解決策を見つけるための方法論として用いられた。
限界
- 過度な期待と実現の乖離: 人間のような汎用的な知能の実現が極めて困難であることが明らかになった。
- 研究資金の減少: 研究の進展が期待に応えられなかったことで、資金提供が減少した。
- 計算能力と記憶容量の制限: 当時のコンピュータは現在のものと比べて大幅に能力が劣っていた。
第1次AIブームは、人工知能研究の歴史の中で重要な時期であり、多くの基礎的な概念や技術が開発されましたが、多くの課題に直面し、期待と現実のギャップによりブームは一時的に衰退しました。
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